小谷野敦の井上ひさしコンプレックス

小谷野さんが天皇制に関してすが秀実に反論して井上を称揚したら、井上が園遊会茶会に出て小谷野さんが梯子を外された格好になったから恨んでいる…、という風に私は理解しているのだが。小谷野さんの井上への発言は過剰に思える。本人が冥府へ旅立ってしまったからなおさら言わずにいられないものなのかもしれないが。あわてて漱石のことを思い出して平衡・一般化をもとめたりするあたりは精神分析の教科書のようである。