オウム真理教事件の「真犯人」は誰なのか

しんのすけさんに刺激されて、事件の裏をあれこれ空想してしまう。私のばあいはオウム事件。あの事件は要するに「麻原の排除」のために、体制と教団が結託したのではないか、というのが私の読み。直前に読んだ『金属バット殺人事件』や『1Q84』も影響しているかも。1980年代にわたって麻原という存在がコアとなってオウム真理教という集団ができあがるわけだけれども、ある程度できあがった集団には、コアというのは面倒な存在なのだ。だからコアを抜いて柔軟で強靭な組織になろうとしたのではないか。麻原にサリンガスという万能のおもちゃの幻想をいだかせて、なんでもそれで解決できるように思わせる。以後体制とそして教団は、麻原を主観的に自由自在にし、客観的には追い詰める。まんまと麻原は「引っかかった」のではないだろうか。

事件を考える時には、事件が起ったことによって、誰がいなくなって、誰が得をしたのかを考えることが鉄則である。これにしたがえば、私の考えはわりと容易に浮かび上がるのである。