『インスタント沼』

冒頭、「前向きで行こう」の豪快パクリにあっけにとられたが、「画竜点睛を欠く」ということわざを絵解きしたような作品。なんで女ばかり「ババ」かぶるのだろうね。フロイト的に解釈できすぎて、よくない気がする。

この作品は結局、中年になってめぼしい楽しみをみつけられなくなった女がオカルトに親しむのを許容する話であって、あんまり評価する気になれない。目に見えないものは実は見える、ではなく、見たふりして社交を継続するほうが大切なことだろうに。だから終盤、麻生久美子白石美帆と切れてはいけなかったのだ。

電球の店の跡は、たぶんCG合成なんじゃないかと…。

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