『息もつけない』

暴力を見ることとその反復をテーマにすえて、映画全編を統一している。見ることが在ることなのだ。後半、なにやら物語が穏便に収束しそうになるのだが、案の定、それは「死亡フラグ」であった。

それまでまったく知らなかったサンフンとヨンジェの関係を、一目見て卒然としてヨニが悟る幕切れがいい。