童心とモダニズム


このモチロンという怪獣のデザインをみて思ったのだが、『キン肉マン』の脇役超人たちのデザインは第二期ウルトラシリーズの怪獣たちに影響をうけているのではないかと。

しかしそれは飛躍のし過ぎ、あるいは強引な一般化というもので、やはり直接の影響源は仮面ライダー戦隊ものの怪人たちか。妖怪ブーム→マジンガーZの機械獣→第二期ウルトラ→石森章太郎(当時)の怪人たち→キン肉マンの超人たちというのが、おおまかな流れだろうか。

南夕子が巨大化してモチロンを臼にしてのタロウのもちつきを介助するシーンは、ようするに古俗をモダニズムにのっとって表現しているのだ。この時点で「ディスカバージャパン」は数年前のキャンペーンだった。

上から7年後の「童心」がこれ。

おたくって、ようするに「小さくて無力な科学者」なのだということが、よくわかる。