ちょっと面白かった

http://anond.hatelabo.jp/20110408113654

 私はかつてたなぼた当選で舞い上がって調子のいいことをべらべらカメラに向かって喋りちらかす太蔵をテレビで見ていたから、増田が書いた番組のことは見ていないけれど、様子が目に浮かぶようだ。

 橋本治が当時、何度か挫折するとこういうヤツは味がでるみたいな感じで、私にしたらずいぶん好意的に杉村を評していて、私は橋本に、本当にそういうことを言うのはやめてほしいと思った。

 実際の学歴や実力はさておいて、わりと杉村はストレートなエリートタイプである。いまちょっと永井荷風に興味をもっていろいろ眺めているが、晩年の、石川淳を失望させたころの荷風の「だらしなさ」を杉村は私に連想させるのである。外側にたいして萎縮するのは、荷風も太蔵も同じである。

 世の中は地縁の時代からとうのむかしに情報の時代へと移ってしまっている。政治は昔も今も多数決だが、それで何を決めるのかが判然としない。情報はいくらでも動かせるし隠せるからである。「不動」産というわけにはいかないのだ。