「無難語」としての「急逝」

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110603

 どちらかというと、山内が文芸新人賞受賞者として世にでてすぐに死んだから、斎藤は「急逝」としたのだと思う。

 無難で便利な言葉として「急逝」をつかうのは、わりと前から、私が子供だった1980年代からあったように思う。ワイドショーなどで頻繁につかわれていたような気がするのだ。

 事故死や殺害された場合など、「○○さん事故死」とか「△△さん刺殺」とか、テロップに出すと、ショッキングだからね。

 あるいは、「急逝」ではくわしい事情がわからないから、受け手の好奇心を刺激する場合もあるわけで、そういう意図で使うこともあり得るか。この場合は「無難語」というよりも「なになに語」というべきか。