2011-06-04から1日間の記事一覧

公立学校の入学式で国歌を斉唱するのは変である

橋下徹の考え方には反対である。規範を条例でつくるというのは妙であろう。罰則のある規範だなんて聞いたことがない。規範をうみだすのは日常であり慣習であるはずだ。 そもそも学校なのだから校歌を斉唱すればいいではないか。国体などでは国歌を歌うのもい…

忌み言葉いろいろ

ムイミさんが「巨星墜つ」という言葉に触れていて(山本五十六?)、私などは『北斗の拳』のラオウが死ぬくだりでこの言葉を知ったものだから、なんだか現実の人間につかってはいけない言葉のような気がしてしまうのである。とはいえ、20世紀前半は政治指…

「広義の闘病小説」

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110603 http://ameblo.jp/tonton3/entry-10886175602.html http://ameblo.jp/tonton3/entry-10886173987.html どちらも、入院したり、症状に苦しんだり、主人公が医者と葛藤を演じたりすることが脇にまわっていて、自我…

「無難語」としての「急逝」

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110603 どちらかというと、山内が文芸新人賞受賞者として世にでてすぐに死んだから、斎藤は「急逝」としたのだと思う。 無難で便利な言葉として「急逝」をつかうのは、わりと前から、私が子供だった1980年代からあ…

うそのつきかた

菅直人を見直した。要するに他人の過剰な期待に笑って応えてあげて、そののち、相手の梯子を外すという戦術に出たらしい。 「不信任案を否決してあげるから、あなたは早く辞めなさい」なんてことを持ちかける方が、そもそもどうかしているのである。秦野はや…

娯楽小説の傾向について

『プリンセス・トヨトミ』の映画版を見た。1970年代にはやった偽史ものの現代版といった感じの映画だった。梅原猛をモデルにとったような大学教授がでてきて(江守徹)、豊臣家は滅亡していなかったのだと自説を披露したりする。 去年は『告白』を見てい…

1990年代を成仏させる…

ブックオフで『セクシーボイス アンド ロボ』のコンビニ版を見つけて、懐かしさからつい買ってしまった。 ドラマ化にちなんで一巻本にまとめられたようなのだが、このドラマ版は見ていない。 実写でニコを演じることが出来るのは、デビューの頃の宇多田ヒカ…