しかし村井秀夫って人はまあ

大変な、というか、困った人だったんだなあ、ということを思う。私が連想するのはルイセンコのような、イデオロギーに従順な科学者である。ルイセンコは村井と違って、親玉(スターリン)に無理難題をのこして死んだりはしなかったが。


『A3』で、早川紀代秀がやけにサバサバしている様子を読んだ読者は、これを発狂した麻原の様子と対照することで、この本からとてつもなく巨大なブラックユーモアを享受することができるだろう。俺は笑った。神って、やっぱり人には答えないものなんだよな、って。答えるつもりがないか(神様?)、答えることができないか(麻原)の区別なんて、どうでもいいんだ、きっと。