楽器と服装

映像の点滅が激しく目が疲れるので、視聴には注意してください。


ホルン奏者たちだけ正装なのがなんだか不釣合いな気がするが、案外日本の純邦楽の人が封建時代の格好で音楽を奏でるのと同じで、楽器にはドレスコードが付随するものなのかもしれない。


私たち現代日本人は西洋文化に対して奇妙な屈託を抱いているから、クラシック音楽をそれほど「古臭い」という枠組みから受容することはないのだが、西洋人たちは自分たちのかつての文化を、古いがゆえに忌避したり、逆に古いがゆえにかえってよりどころにしたりするのかもしれない。日本人はクラシック音楽に不思議なニュートラルさの感覚を抱いている。