2008-06-23から1日間の記事一覧
こちらは不満を感じずに楽しめた。トンデモミステリーなのだが、演出方針が決まっていたのだ。前半をゴシックホラーの現代版のように撮っていて、中盤以降、犯人が動き出してからは前半から一転してサカサカ進んで、要するに、製作者からの「わかっています…
まあまあ…。無理矢理感があったなあ。ジョバンニ・リビジが険のある表情でなかなかいい。12年前にバンデラスがやった『ストレンジャー』というのをちょっと思い出した。タイトル、なんか関係あるのかな。
かつて友人で哲学者のダニエル・デネットは、ファウストのような口振りで、私に冗談を言った。「リチャード、本当に困ったときには……」。 (『神は妄想である』229ページ) そういえば日本人は「いざとなったら」という思考が好きで、差し迫った事態が出…
つい忘れてしまうけれども、地球というのはマントルの表面が冷えて饅頭の皮のように地殻の皮膜となって表面をおおっているだけなんだよな。地殻津波を引きおこすほどの隕石衝突は、科学番組にはなっても劇映画にはならないのだった…。
この役者にこの監督を得て、『レイダース』はどこを切っても映画が吹き出すような生き物だった。(藤原帰一「[映画の記憶] 045」『AERA』’08・6・30号 102ページ) 「切れば血の出る作品だ」と書いたのを編集者に訂正させられたのだろうか?