2008-07-19から1日間の記事一覧

しかし…

上の記事は、『俺は、君のためにこそ死ににいく』を見ないで、伝聞からの印象だけで書いたものだが、ふと思い直して『死ににいく』を借りて見たところだ。おお、幽霊としての特攻隊員が描かれている! やられた! である。しかしこの表現はあっさりしすぎて…

人格込みの霊表現

Jホラーは、旧来の四谷怪談や番町皿屋敷とちがって、でてくる幽霊に人格を与えなかったことで、匿名性の恐怖を演出したわけだが、幽霊に人格を付与することの気持ち悪さというものも、ないではない。人が信念を持っているときのその主観と客観を同時に映像…

私たちは一重人格…。

あまりにも数が多いからことさらに言わないだけで、私たちは一重人格者の群れなのだ。「人格者」と単独で使う場合は、高級なという意味で使われるわけだが、しかしこの使い方そのものが寂れつつあるか。いま30歳より下で、他人のことを「人格者」だと褒め…