私たちは一重人格…。

あまりにも数が多いからことさらに言わないだけで、私たちは一重人格者の群れなのだ。

「人格者」と単独で使う場合は、高級なという意味で使われるわけだが、しかしこの使い方そのものが寂れつつあるか。いま30歳より下で、他人のことを「人格者」だと褒める人は、まあゼロに近いだろう。