2008-10-14から1日間の記事一覧

手塚治虫は手塚マンガの絵を描くのがうまかった

別言すれば、ふつうの絵は下手だった、ということだ。『テヅカ・イズ・デッド』の165ページに大城のぼるの『汽車旅行』が引用されていて、これは手塚以前にも漫画の映画的手法が存在した証拠としてあげられているのだが、これ、それ以前に、大城に的確な…

『アトム今昔物語』

お茶の水博士の髪が黒かったり、若き日のヒゲオヤジにヒゲがなかったり、この作品を知らなかった私は、いま、とてもクラクラしているのである。お茶の水博士のサゲのセリフも、ちょっとヒドいしね(笑)。初出が産経新聞なのだそうで、たしか『ブッダ』は創…

ディズニーアニメと私

は、わりと縁遠いほうである。子供のころにNHKで『ダンボ』を見て、当時のレンタルビデオ(この業界にPOS管理が浸透してなかった時代、近所のレンタル店は、レジの後ろにVHSカセットをまとめて保管し、手書きでレシートを出していたのだ)で『ピー…

はしゃぐマンガ

手塚と杉浦茂は、はしゃいだ感じを得意とする漫画家の双璧だろう。この対比からは、偶然だが、大阪人と東京人のノリの違いさえうかがえるようだ…。これは、みんなどう思っているか知らないが、手塚は、漫画家になりたくて漫画家になったはじめての人、あるい…

山本夏彦が長谷川町子を惜しんでいた

出典を失念したのだが、記憶があるので書いておく。山本夏彦が長谷川町子のデッサン力のなさを惜しんでいたのである。たぶん長谷川死去のときの文章を私が記憶していたのだと思うが、私はマンガの出来不出来はデッサン力に関わるとは思っていないので、山本…