2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

著作権の本をちょっと読んだだけで、池田信夫の言っていることが間違いだとわかる

べつに著作権法は禁酒法ではないだろう。といって、じゃあ私は禁酒法を本当に知っているかと問われると、知らない…。ファイル共有ソフトを開発すること自体が著作権の侵害になるはずはない。開発者が無罪になったからって、だから著作権法が古いとか間違って…

出版ビジネスとしてのいろいろ

某宗教がたちあげた政党が、選挙でぼろ負けして、はじめてこの宗教に関心をもった。てっきり、けっこうな信者数をかかえた圧力団体だと思いこんでいたのである。しかしウィキペディアを眺めて、これって出版ビジネスなんじゃねえの、という疑惑がきざした。…

版元

玄人でもないのになんで「版元」と言いたがるのかねえ…。私は江戸時代の出版社の倉庫に版木が積み上げられてるイメージが浮かぶのだが。「出版社」でいいじゃないか。「おあいそ」もそうだよな。私は「ごちそうさま」か「会計おねがいします」としか言わない…

買い物

ベスト・オブ・キネマ旬報〈上(1950―1966)〉出版社/メーカー: キネマ旬報社発売日: 1994/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る買った。植草甚一の文章がかなり転載されている。

図書館本のコピーについて

本当はこれも良くないのだが、個々の利用者が著作権者から許諾を得る手続きが煩瑣になるから現行法では目こぼししている、ということらしい。ということは、筋論(すじろん)でいくと、図書館の蔵書は、閲覧して内容を理解し、要旨をメモなりして置き(それ…

「法は家庭に入らず」

著作物の私的利用におけるコピーを許可する著作権法30条をささえる論理のひとつに、これがあるらしい。なんでもローマ法のむかしからある格言なんだそうで、しかし私は知らなかった。

『お父さんたちの好色広告』着

とりあえずあとがきを眺めたら、キューブリックが実際の宇宙開発の遅れに「怒りの発言」をしたとある。ほんとかね。それを調べていたら、脱線して、ライターK氏が『血を吸うカメラ』を私より深く見ていたことがわかったりして。

パクリとパロディとオマージュ

どれも、著作者の氏名表示権と同一性保持権を侵害して、しかし主観的に著作者の有名性に依存しているのがパロディ、主観的にあまり同一性保持権を毀損せず著作者を顕彰する意図をもつものがオマージュ、いろんな面で無造作なのがパクリというあたりか。どち…

『大巨獣ガッパ』

見ておくかと思って見た。なるほどなあ、と。話や舞台はモスラにずいぶんかぶっている。怪獣の造型は手足ががっちりしたラドンだし。女は家庭にというメッセージがあるあたり、この作品がマイナーにとどまっている理由がうかがえるようだ。

肖像権法という法律はいまのところない

知らなかった。とりわけこういうことには無知だから毎日が新鮮だ。肖像権 (ユニ知的所有権ブックス No. 7)作者: 大家重夫出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2007/02/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る

引用の心

つまるところ、どんな人も独自の著作をなして社会に貢献しなければならなくて、そのために過去の著作を限定的に複製することを認めようという、そういうことでしかない。

「王様は裸だ」論

王様がいないのだから、王様は裸だと非難する形式の論法もまた時代遅れなのだ。池田信夫は大江健三郎を王様だと思っていたのではないか。「ジョンとヨーコは裸だ!」「そうですけど、それが何か?」

段落頭の一字下げ

もともと植字工への配慮で、谷崎はわがままを通して字下げをさせなかった、というのを山本夏彦の本で読んだことがある。段落と段落との間にスペースが入る場合は字下げは不要とおもってはいるが、しかし他人のふりみてわがふり直したくなるのも人情。

それみたことか

ウィキペディアの「盗作」の項目は、ずいぶん主観まじりの文章だなあ。 「記念樹」。ああ、裁判やってた。でも(http://ja.wikipedia.org/wiki/ノート:盗作)、「これは盗作疑惑ではなく盗作として裁判所が認めた例です」てのはどうなんだ(太字原文のまま)…

自己宣伝と実態が離れていると非難されていい?

う〜ん、kokada-jnetさん、その論理は承服できません。 公人や芸能人、作家など準芸能人はだれでも自己宣伝と実態が離れるものではないでしょうか。誰だってメシ喰うし、ウンコ放るし、セックスするんです。だけど、私たちは彼らのそんな姿を一度もみたこと…

「盗む」

そもそも盗むというのは、他人の所有権や独占権を侵害することだ。 盗作は、何を盗んでいるのだろう。アイデア? アイデアは著作にしなければ盗めない。私の思考を盗んだ、などと叫べばこれはちょっと具合が悪い。著作物は著作権法によって守られている。著…

さまざまな怪人たち

怪人ジョーカー、怪人ライアー、怪人スポイラー、怪人ブランダラー…。あなたの人生を数々の怪人たちがとりまきます。人間同士の信頼感を破壊しようとたくらむ恐るべき怪人たちです。でもご安心ください、彼らのたくらみは成就することはないでしょう。え、何…

アドレナリン続編

ちょっと引くくらいの気違い沙汰で、これに比べたらまだまだ俺なんか甘っちょろいなと反省した。撮影自体はわりと安く済ませて画像加工と編集でがっつりいじってる感じ。『ドゥームズデイ』は映画で、これは映画ならざるものという感じ。深夜番組やたけし軍…

著作にたいする特許権はない?

著作にたいする特許権はないのかな。これがないことが紛争のいちばんの原因なんだろうけど。思想や感情に特許はなじまないだろうからなあ。 おおくの日本人において、特許権侵害と著作権侵害が混同されているんだと思います。逸失利益を計算できないままに名…

沖縄ノート裁判にたいする考えが変わった

ひと月ほどまえに本屋で『さようなら、私の本よ!』の文庫解説をちら見したら、この裁判のことが触れてあった。 昨日過去の日記を整理していて、沖縄ノート裁判について感想を書いているのを見たのだが、当時は、『沖縄ノート』を売り続けているのがよくない…

本を読んで本を書くことは、結局なんだったのか

まあ、学者はオリジナルな著述をするべく訓練されるはずのものだけれど…。雑本の消費者は、結局のところ、むかしから度し難い馬鹿で、著者が見てきたように語ることを好んだ、ということなのだろうか。あの本にはこう書いてある、それはこの本とこのように矛…

著作物の複製には著作権者の許諾が要る

まあ、あたりまえの話だったなあ…。 まだよくわかってないところがあるが、著作権者の同一性保持権は著作権の有効期間が消滅したらこれもまた同時に消滅するのだろうか。 無許諾でもかまわない限定された複製が「引用」で、無断ではいけないのは「引用の要件…

立場の違い

・ライターKだけが市場からいなくなってほしい。(追求側の大多数) ・雑本のジャンルそのものがなくなっていい。雑文作家は雑文化の考証家に転職すればいい。(私の立場)

アイデアや情熱そのものを法は保護しない

著作物になってはじめて保護の対象となる。

ベーコンの手紙

中公世界の名著「ベーコン」にフランシス・ベーコンが「一六二六年四月三日ころに口述したと思われる」「アランデル・サレー伯」への手紙が紹介されている。 私はガイウス・プリニウス一世の二の舞になるところでありました。その彼はヴェスヴィウス山の爆発…

プロレス(というか文化全般)への矛盾した感情

二十代のおわりまでずっと(でもないが)テレビを見ていたので、猪木以降のプロレスラーの顔と名前は合うのである。しかし熱狂したことはなく、「これはこういうものなんだ」と思って画面を眺めていた。べつにプロレスが演劇とまではおもっていなかったが、…

黄色いサルから、せめて名誉白人になろう

そりゃあ昔は、知識がなくて偉い人がそう書いているから、みんなダビンチならダビンチ、リラダンならリラダンと書いて済ましていた時期もあったでしょう。でも、いまは21世紀なんですから。ウィキペディアがあるんですから。Villiers de l'Isle-Adamで、こ…

名作商売(著作物の名称について)

著作権の本を借りて読んでいるが、面白い。勉強になる。それで、ふと疑問が浮かんだ。まったくの思いつきなのだが…。 著作権が切れて、駅や書店で旧作映画のDVDが売られている。これをこころよく思わない元著作権者(以下A)もいるわけだ。だったら、Aはパブ…

ちくま文庫

唐沢著が2008年の文庫目録にはあったのに2009年のからは消えてる。

星新一はオーブリーを読んだか?

なんだかやっかいなことになってきた。http://en.wikipedia.org/wiki/Francis_Bacon#Deathフランシス・ベーコンのニワトリ云々はオーブリーが起源ということでいいのだろうか? もとがこんなに古いと、日本に入ったのがいつかは確定が難しかろう。で、石井栄…