2011-01-22から1日間の記事一覧

「自己」は「内部告発」の「内部」に相当するか?

そして、これは「菊池涼子シリーズ」つまり『美人作家は二度死ぬ』『中島敦殺人事件』のパクリだ、という妄想が始まる。(http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110121) 「妄想へつながる」のほうが修辞としてはふさわしいような気がする。それにしても、佐藤…

「年齢の差を差し置いてみて」

「年上の者への礼儀をなおざりにして」の意味なのかしら。

江藤淳の「人間原理」

『自由と禁忌』のおわりのほうで、江藤淳は安岡章太郎の『流離譚』と島崎藤村の『夜明け前』を比較している。その前提として、それぞれの作者がともに同じくらいの年齢で仕事に着手し(五十代後半)、同じくらいの時間をかけて(5年ほど)、同じ時代をテーマ…

小島信夫「小銃」

新潮現代文学37の版で読んだから、巻末の著者略歴と照らし合わせて、創作が多く含まれているらしいことはわかる(暗号兵だった)。でも、小島が捕虜の処刑の場にたちあったことくらいはあっただろう。不倫のテーマがすでにあらわれている(といっても著者三…