2012-04-13から1日間の記事一覧

数秘術まがいの文芸評論

小谷野さんのブログで、こんどはじめて米光一成や川田宇一郎の名前を知った。 小谷野さんの短評をみると、どうも数字の辻褄あわせという名の知的操作に著者が没頭した「謎本」であるらしい。 私はこの手の書き物にかなり強い嫌悪感を持っていて、これはもし…

普遍についてのある種の錯誤

DVDで繰り返し見ていたら、だんだん『インセプション』が好きになってきた。 劇場で観たときの理解には、間違いもあったようで、この作品はやはり、最初は日本語吹き替えで見たほうがいいのではないかと思った。DVDには、ポルトガル語吹き替えの音声も収録さ…

普遍についてのある種の錯誤・メモ

数秘術まがいの文芸評論は、小説をなにか「普遍」という氷山の、海面につきでた一角のように思っているのではないか。 そもそも「影響を受ける」というのは、先行するクリエイター(この語は皮肉である)の要素を、馬鹿正直に引き継ぐことであるのか。 数秘…