『神は妄想である』

半分くらいまで読んだ。やべえ、どんどん蒙を啓かれつつありますよ…。

宗教の起源を、年長者のいうことを妄信することがヒトの生存に有利だった時代のなごりとしていて、それはとても納得できることなんだけど、その理屈は、個人の内省、思惟、さらにいえば体験そのものの価値というものをばっさりと切り捨てることになるから、まあたしかに次世代に伝わらなければどんな高邁な思想も進化的な価値はゼロだから、ということは哲学や文学はしてもいいもの、であって、しなければならないものではなかったことになる。哲学なんて、誰それの解釈(つまり真意、か…)はああだこうだと議論している時点で、もう、二流の学問だったということになる。これはけっこう、「個人的には」すごい結論なんだけどな…。