「ねえねえ聞いてよ!」

子どもは世界のいろんなことを発見して見聞を広めていくけど、親は、それらの知識をたいていはもうすでに知っているから、子どもの発見に対応するのが煩わしくなることもある。

だから子どもは子ども集団を形成して、好奇心を保持するわけだ。身の回りがすべて、自分の知らないことを知っている存在ばかりだと、その子どもは萎縮してしまう。

マンガは、一時期は紙でできた子守りであったのだが、いまや紙でできた異世界であるわけだ。初芝電器という企業に一定以上のリアリティを抱いている中年サラリーマンとか、いるんじゃないか(という見方はあまりにステロタイプかな)。