さまざまな時間論

吉田健一的時間論は、要するに「私はいる。義務は煩わしいものである」と言っているだけのようにしか思えない。そもそも時間と関係あるのか、とすら私は思ってしまう。

私は無時間論というか唯運動論というか、つまり吉田の感覚と真逆の意見を形成しつつある。ただ日が昇ったり沈んだりするだけじゃないか。時計が「正常に」動作したり、たまに壊れたりするだけじゃないか。「私はいる。義務を履行することでメシを食ってる」である。

そういえば私は吉田ともうひとつ真逆なところがあって、グルメ趣味はいっさいない。「ちゃんとした食事をとらなければ健康に悪いよなあ」ということは気にするが。それが安あがりと知ったら、平然と毎食牛丼を食べるような男である。とくに旨いと思って食べてるわけでもないし…。