郊外と不倫

都市の企業の商業活動において、会社に秘密の取引をしたら、そりゃ「背任」である。悪くすりゃ刑務所行きの犯罪なのだ。

郊外の家庭生活において、家庭に秘密の関係が発生しても、これ、べつになにもいわれないのが私には不思議なのだ。「不倫」って、べつに犯罪じゃないし。じゃあ、結婚という制度をやめちゃえばいいじゃないかとおもうのだが。

日本人は都市も農村もいやだと、こころの底ではおもっているのだ。まさに「あいまいな日本の私」である。曖昧な存在であることを相互に確定するために不倫をしているんだろう? 日本にはそもそも義がなかった。仁義をいう人は「やくざ」だとして、共同体から排除しちゃうんだもの。

おちついて考えたら、日本人って、不気味ですよ。林真須美の「豪邸」も焼き討ちされたしな…。