2009-04-29から1日間の記事一覧

都会にも農村にも無意識はない。どちらも実用の場であったから。

フロイトがユダヤ人でヒステリーを研究していたなんて、まさに「郊外」の事象ではないか。二十世紀にはいってフロイト思想が浸透したのも、聞く耳を持つ「郊外」が育ったからである。農村や都会にこそ宗教があって、郊外には宗教は必要ない。生産する努力が…

郊外と不倫

都市の企業の商業活動において、会社に秘密の取引をしたら、そりゃ「背任」である。悪くすりゃ刑務所行きの犯罪なのだ。郊外の家庭生活において、家庭に秘密の関係が発生しても、これ、べつになにもいわれないのが私には不思議なのだ。「不倫」って、べつに…

プロと都会

プロというと、苦節をかさねて一芸にひいでるといった雰囲気があるが、ごく簡単にいってしまえば、それを他人がしてないことをする人という意味でもある。じつは本当にひいでているか、詳細な実験をへているわけではないから、わからないのである。だから「…

郊外の子のメンタリティ

テレビというのは、郊外のメディアだったのだなあ。これをうっかり忘れていた。都会にいたら、知らないことは知っている人に聞きにいけばいい。農村だって、知るべきことは農業や狩猟、地理についてなのだから、知ってる先輩に聞けばいい。住宅地は住宅以外…

都会の子と田舎の子、郊外の子

本当に都会の子だったら、だいたいの仕事はひととおりできるはずなのだ。できないことはすぐできませんというだろう。養老先生が『逆さメガネ』で言ってた「メスの握り方がまちがっている子」というのは、郊外育ちの子だったのではないか。郊外育ちの子は、…

「宅地」と日本について

それは天子という地位は、これまでの部屋住の境遇とは違って、莫大な金銭が自由になる結構な身分であるからだ。(宮崎市定『水滸伝 虚構のなかの史実』中公文庫23ページ) サラリーマンが家を買うって、つまり「部屋住」の身分なのに「家」を買ってるってこ…

共同体主義の利点

私は樋口一葉や滝廉太郎がバージンだったかどうかには関心がないが、養老先生がなぜあんなに性に関するコメントを抑圧するのか、まえから不思議に思っていた。小説読んでていらぬ性描写が出てくるととばすとか、中国語圏で宿をとると「要 不要」とかかれた紙…

だから郊外か

都会で金を持ち出しにして生活する奴は馬鹿だしhttp://d.hatena.ne.jp/mailinglist/20090428/p2 じゃあ住宅ローンとかどうなるんだよと自問しながら書いたのだが、そういえば、だから宅地なんじゃないか、郊外なんじゃないかと、卒然として自答が浮かんでき…

人間の基準というものはない

むかし鈴木信太郎の本を読んで、やけに睡眠時間が短いのに驚いたことがあったが、まあ「そうだというからそうなのだろう」。人間の動作の基準というのは、おどろくべきことに「ない」のだ。ここ15年ぶりに体重が80キロを割りつつあって、しかも筋トレしてい…