イエスの論理、愛の論理

神と同じ心を持ったなら、その人は神から祝福されるだろう。それは愛する人を祝福するのとおなじくらい自然なことだ。人にできることを神が行えないはずはない。しかし、その心を他人に自慢してはいけない。その相手は神ではないのだから、そうしたがる人を、神は快く思わないだろう。

 キーワードは、「同じ」「心」、このふたつだろう。心が同じになるかどうかで人は思い悩む。

 愛もまた他人に言いふらすものではない。社会は愛を容認するとはかぎらない。秘密こそが愛を守る。心に秘めなければならない。愛を抱いた者は、必然的に、社会を外から眺める。