「構成的なメランコリーの解義」

ジジェクによるジジェク』のはじめのほうに「構成的なメランコリーの解義」(35ページ)とあって、よくわからないので原文にあたったら「This was his kind of constitutive melancholy gloss.」とあって、メランコリーのままでも形容詞として使えるらしいから、「これ(音楽家)が、彼の場合にあたえられた憂鬱な語彙だったのです」とでも訳すべきだろう。彼とはレヴィ=ストロースのこと。たんにThisはmusicianを受けているだけだと思うのだ。哲学者は第一志望の職業に就けないのだとジジェクは言っているから「憂鬱」なわけである。


そのジジェクも「For me, as is clear from my writings, it was cinema.」などと言っていてずっこける。「cineast」とか言えばいいのに。