「自我の統合」に驚く

橋本治の『若者たちよ!』の巻末の文章。文庫版が出てすぐに買って愛読したはずの文章なのだが、いま読み直すと頭のおかしい人の殴り書きにしか見えない…。「子供のころからやりなおす」という発想は、このあと橋本の強迫観念としてことあるごとに顔を出すことになる。1980年になって人類の歴史が終わったというのは、まあ圭骸紀とおんなじ発想なのだろう(http://d.hatena.ne.jp/mailinglist/20071116/p2)。これは橋本が1985年ころ執筆し、1990年になって公表された文章だから、あるいは中塚が橋本の論を参考にしたのか。