「経済学不信」

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20101229
ごくごくあたりまえの損得勘定が、複雑な社会を対象にした場合には、どのように「あたりまえ」でなくなっていくのかというのが、経済学のきもなのではないか。「悪貨は良貨を駆逐する」なんて、いきなり言われても何のことやらだけれども、「人はより大事なものを自分の手元に残し、相対的に低い価値しか感じられないものを他人にくれてやる」と言い直せば、まあ、たいていの人は理解する。というか「理解する」というのが、もともと「なんだ当然のことじゃないか」と思うことであるわけで。

もちろん非経済人なんてあまた棲息しているだろうが、そういう人たちは、あはは、手前味噌だが、精神分析が引き受けるのですよ。