漫画家 顕名なのに匿名という存在

最近はそうでもなくなってきたのだろうが、諷刺マンガ家などは、顕名にして匿名の存在だったのではないかと思うのだ。鈴木義司富永一朗は、テレビ番組に出ていたし、諷刺だけではなかった。横山泰三は文化人あつかいされて勲章ももらったが、これは例外であって、風刺マンガだけで有名になった漫画家はいないような気がするのである。

マンガ家の地位の低さは小林よしのりがさかんに話題にしていて、さすがに現在はマンガ家の地位が低いなどとはいえない感じになってきたが、同時に、マンガは一般人が気軽に親しむ文化とはいえないものになりつつある。