労働者は考えなくていい

 これはふと思いついてからすごく興奮したのだが、労働者は「考えなくていい」のである。

 知っていることを繰り返すのが労働なのだ。考えるのは、有閑階級のすることなのだ。

 皮肉な意味でいっているのではなく、本当にそうなのだ。考えるというのは、はたからみれば休むことに似ている、というのはそれこそ皮肉だが、迷っている状態にかなり近い。

 すでに知っていることを淡々と実現するのが、労働なのだ。