2009-03-28から1日間の記事一覧

なんだかいつのまにか分かるようになってしまった…

『ミスター・グッドバーを探して』。原題は同じくルッキングフォーで、見る、わけである。主人公が妄想や夢を。英語ってこういうのはそっけない。見るというのは現実を見るとはかぎらないわけだ。現物を見て、ろくでもないイライラしているだけの大学教授を…

『ブタがいた教室』

わりと好意的な評が多いようだが、そうか?終盤で、子供たちが合唱するのを見て、はっとしてしまった。私たちは、大人は、歌を歌わないのに、子供に歌わせている!私たちが、社歌や国歌を合唱しないのに、子供たちに校歌を合唱させて、それを目を細めて眺め…

「容色」

容姿の女性らしさを「色」と表現する日本語は面白い(花袋の「少女病」にもある表現だ)。英語でカラーといっても、せいぜい「顔色」までだ。色の好みというのはとりとめがない。「白黒はっきりさせる」わけにはいかない。

追及の意味の「突っ込む」

なんとこれも「少女病」にあるのだ。「突っ込みを入れる」となると、もっと時代がくだるのではないかと思うが…。突っ込んでくるから、つまりは遠慮がないわけである。「つっこめー」とは「遠慮するなー」ということだ。ことさらに翻訳すると、いやはや、日本…

『失われた肌』

「男の映画」の傑作。主人公はイケメンで、小才が利く男なのだが、こういう男がふと出来心で離婚して生活をあらためてみたらどうなるか。こういう男はけっこういそうだ。自分で自分を律することができないから、逆境に遭遇するとすぐ切れるし、生活が荒れて…