2010-02-15から1日間の記事一覧

カミ

江戸時代直前には死んだ豊臣秀吉でさえカミにまつられる。自然信仰が千年を経て、卓越性の信仰に発展したのだ。かつて現実に示された卓越性を信じるのだから、「うらぎられる」ことがない。祈りが通じなければ、信心が足りなかったためだ。この時点でここま…

ルールを固定化する発想がない

全員の合意さえとれれば、法の運用など解釈でいかようにもかえる。これが現代に至るまで一貫した日本人の特徴だ。

「うまれによる差別」誕生の理由

そういえば「差別」にあたるやまとことばは何だろう? 「のけものにする」か?生まれる時は人はだいたい同じに生まれる。母親の胎内からずるっとでてくる。しかし死のバラエティの豊富さはこれとはまったく対照的だ。そしてだいたい死には理由がない。この理…

『死亡遊戯』

これをいままで見ていなかったことが、さいきん一番の痛恨事だったなあ…。スチルはさんざん目にしていたので映画自体を見た気になっていたのである。『キン肉マン』や『北斗の拳』を見て育った者としては、これがすべての源流だったのかと感慨深い。北斗百烈…

『死亡遊戯』と『イノセンス』

どちらも「死んだことになった人」(ビリー・ロー、草薙素子)の活躍を描いているし、夜の闇に映える漢字のネオンを車体に写す車の映像は両作に共通しているし、ドクター・ランドの死体が蝋人形だったことをローが見破るのはキムの死体がフェイクだったこと…

文学史のはじまりはいつ?

そういえば「文学史」は日本ではいつごろからはじまったのだろう? 要するに先行著述の収集分析分類などのことだが。あて推量でいえば近世あたりからではないかと思うが…。引用や参考をわざわざことわらないことも多かったろうし…。そうするとやはり仏教が日…

分類に途中で飽きる日本人

まったく分類をしようとしない人々でもないと思う。とはいえ西洋人ほどの貫徹癖はない。分類と対象と、どちらかを愛するのが日本人であって、分類も対象も愛する人は少数派だろう。対象が好きな人は対象を分類してはいけないと思っているし、分類が好きな人…

『ウルトラマン80』

子供の頃みたきりでみかえしたことがなかった。というわけでいままで私のなかではこのシリーズだけは30年後のいまでも「現在」のままだったのだが、見返したら、やっぱり過去のものだったなあ…。思い出は美しく、というわけには、いかない。映像作品の場合。…