2010-06-20から1日間の記事一覧

ファックと暴力と夢の誠実な混交

スラヴォイ・ジジェクが「カサブランカ」を例にとって、劇映画においてファックシーンは露骨には表現されずに仄めかされるにとどまる事情について語ったことがあったが、ジジェクはこの作品を見ていなかったのだろうか。スーツ姿とファックシーンという、認…

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」とそのほかの映画

「オール・ザット・ジャズ」などは、レオーネは、頷きながら見たのではないかと思うのだが…。自分のめざす方向が普遍的であることを確認したであろう。産院で子供をすりかえるあたりの演出は「時計仕掛けのオレンジ」か。

「日本人は日記が好きだ」は「日本人は外人にくらべてより強く日記を好む」を意味するか

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20100618 また、日本の「日記」が指す対象は、西洋のそれ(ジャーナルなりダイアリーなり)よりは広い気がする。備忘録や出費記録みたいなのも、日本人は「日記」と呼ぶ。日本において西洋の日記に対応するのは、あるいは…

「外人」差別語論は「合州国」式の誤謬ではないか

単に「外の人」ってだけのことだろうにねえ。いつごろから「外人=人ではない」なんてことになったんだろうか。それには「人外」という表現がちゃんとある。あるいは、それこそ本当の差別語だけれど「非人」とか。

なぜ「ホビー」が「趣味」なのか

「私的に打ち込んでいること」あるいは「娯楽」が、なんで「気分」のことになるのか、これは子供の頃から不思議に思っていた。議論を打ち切るのに、「趣味の問題」という表現が持ち出されることがあって、これも何だろうと思うのだ。議論が枝葉末節におよん…

『修羅の棲む家』

図書館から借りる。順番待ちしていたことも忘れていた。売れだしたロック歌手などが売れない頃の「糟糠の妻」と縁を切るというのは聞く話で(しかしこれもどこまで実際のとおりなのか調べてないのだから本当かどうかわかったものではない)、そしてそういう…