2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「広義の闘病小説」

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110603 http://ameblo.jp/tonton3/entry-10886175602.html http://ameblo.jp/tonton3/entry-10886173987.html どちらも、入院したり、症状に苦しんだり、主人公が医者と葛藤を演じたりすることが脇にまわっていて、自我…

「無難語」としての「急逝」

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110603 どちらかというと、山内が文芸新人賞受賞者として世にでてすぐに死んだから、斎藤は「急逝」としたのだと思う。 無難で便利な言葉として「急逝」をつかうのは、わりと前から、私が子供だった1980年代からあ…

うそのつきかた

菅直人を見直した。要するに他人の過剰な期待に笑って応えてあげて、そののち、相手の梯子を外すという戦術に出たらしい。 「不信任案を否決してあげるから、あなたは早く辞めなさい」なんてことを持ちかける方が、そもそもどうかしているのである。秦野はや…

娯楽小説の傾向について

『プリンセス・トヨトミ』の映画版を見た。1970年代にはやった偽史ものの現代版といった感じの映画だった。梅原猛をモデルにとったような大学教授がでてきて(江守徹)、豊臣家は滅亡していなかったのだと自説を披露したりする。 去年は『告白』を見てい…

1990年代を成仏させる…

ブックオフで『セクシーボイス アンド ロボ』のコンビニ版を見つけて、懐かしさからつい買ってしまった。 ドラマ化にちなんで一巻本にまとめられたようなのだが、このドラマ版は見ていない。 実写でニコを演じることが出来るのは、デビューの頃の宇多田ヒカ…

経済学

経済学以前 要するに人がいて物があって、人は適宜いれかわり、物は流転していつか消滅する。平たい人間学の知見がまずは観察される。つぎは仕事だろうな。仕事があらわれる。同じことをやる、やりつづけることに、人間はなにか安心感を抱くようなのである。…

『ブラック・スワン』

自己実現を追求する自我の葛藤と不安を描いた映画なのかと思った。ライバル?のバレリーナがそうしていたように、たまにははめをはずして生活するほうが気が楽なのである。主人公は自己実現を人生の至上目的とするために、セックスもアルコールもドラッグも…

スパム

たまたまスパムミートのことを、迷惑メールがスパムと呼ばれているのを知る前から承知していて、だから、なぜ迷惑メールがスパムと呼ばれるのか不思議に思っていたのだ。そもそも、スパム(ミート)がスパイスド・ハムの略なのだそうで、これはストレートす…

疎漏のいろいろ

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110602 「おさべ」か「はせべ」かということで、司馬は手書きだったろうし、この間違いはそれほどはやしたてるまでもない気がする(さらには、原稿では正しくて司馬がゲラをみなかった可能性を考えてもいいのだ)。また…