2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『想像力の問題』入手

古本屋で安かったので買った。

新約聖書も読んでる

黙っていたほうがいいのかもしれないがキリスト教系の大学を出ているくせに、いままで読み通したことがないのである。←無知の告白を自慢げにすることも、きっとイエスは戒めたことだろう…。 山上の垂訓など、流れを通して読めばそれほど逆立した論理とも思え…

反省の外側

『明日に向かって撃て!』を見直すと、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドがしきりに牢屋入りを嫌がっていて、おかしい。 懲役というのは、懲らしめの役というわけで、役は仕事というよりは身分に近いニュアンスだが、なぜ、入牢が懲らしめになるのか。…

井上ひさしが面白いことを言っていた

例えば、宮本委員長の査問リンチ事件は、一口に言って戦争中という特殊な状況の中のことですから仕様のないことです。(井上ひさしによる松本清張との対談での発言 松本清張『発想の原点』双葉文庫211ページ) 民間人の殺人あるいは傷害致死が、その国家がし…

親愛の情について

http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20091113/p1 にぎわっておりますなあ。 スキンシップは、テレビの動物番組でサルがやってるのを見てもそうだが、優位のものが劣者に行う(行わせる)ものなので、劣者にしてみればムカつくのは当然の話。これを「何す…

比率、大きさ、ミニチュア、

8ミリ映画でも、アップやクローズアップは十分に鮮明な映像になる。ロングになるほど画像がボケるのは仕方ない。黒澤明の現場で誰か8ミリで記録を残していないものか。パンフォーカスを実現する光量を8ミリで収めたらどういう映像に仕上がったろう。 映像…

松本清張

作家以前は図案家で生計を立てていたらしい。なぜ本格物の推理小説を手がけないかを語るあたり(実はそうでもないとも言っている)、なぜ超虚構なのかを語った筒井康隆とだぶってみえなくもない。清張の「社会派」が受けたように、筒井の「超虚構」も希釈さ…

悪いのはヒトラー/神は文化である

『スピリチュアルワールド見聞記』を読み返していたら、収容所のユダヤ人たちが降霊術にうつつを抜かしていた話を、さも人間の愚かしさ悲しさの証拠であるかのように語っていて、まさに傍ら痛いとはこのことだと思った。 そうすると何か、果敢にナチスに抵抗…

ジャーロのココロは何じゃろう?

あまり下取りに使ってばかりでは心苦しいので、ビデオマーケットでイタリアのジャーロ物を買ってみた。このジャンルって、日本ではアルジェントやフルチなどの少数の作家のものが輸入されてるだけなんじゃないかと思う。 日本だって1970年代は馬鹿みたいにポ…

『ゼロの焦点』(小説)

とうとう清張童貞を卒業した。たしかに面白い。新潮文庫版解説の平野謙は一部の被害者が殺される動機が弱いと述べていて、これには同意できなくもないがあまり気にならない。全体的に、主人公を含め登場人物の心情描写が客観的で、淡いのだ。しかし、これは…

「非童貞」

むかしは非処女とは言っても非童貞とはあまり言わなかったのではないかと思うのだが…。それだけ男の買春(はじめは売春と書いたのだが直した。売春と書けば男が買うものという予断もまた非対称的な思考であるか…)がタブー視されるようになったということか。

おかま、服装倒錯

私が子供のころにはもう「差別はいけません」という風潮があったから、「そうか差別してはいけないんだな」と思っていたが、しかしテレビでは志村けんとかがいろいろやっていたわけだ。 「男のくせに女の言葉を喋ってる」の視覚版が服装倒錯ということか。エ…

ミニチュア、マトリョーシカ、ホムンクルス

子供というのは人間のミニチュアだった。だから基礎を教えて、体の動かし方を伝える。大きくなって、余分なことをするようになったら、固有のテリトリーを与えてやって(個室を与えるということでなく)、群れから離してやらなければならない。 独身男がフィ…

人権と子沢山

よくできてるなと思うのは、相続税があるから金持ちもひんぱんに子供をつくるわけにはいかないことだ。イスラム圏やアフリカのようにはいかないだろう。でも十人くらい子供がいる金持ちの男など、日本でも、ざらにいるだろうな。百人を下らないだろう。 いた…

馬ってやつは

人間の肩のあたりがもう膝なんだからすごい(そう見えるというだけだが)。つま先だけで走ってあんなに早いというのもよくわからない。

『THE 4th KIND』に期待してしまう

ビデオストレート物のジャンルを劇場向け作品でやるということなんだろう。面白さを尊重して劇映画としてのフォーマットのほうを捨ててしまったわけだ。わくわく。

『PUSH 光と闇の能力者』

キラという名前のキャラクターが登場するけれど、まさか『デスノート』を研究したのだろうか。そう思うくらいややこしい映画だった。まあ「『トータルリコール』をさらにひねった話」なんだろうという見当はついたけれど。こういう内容なら『NEXT』のほうが…

『沈まぬ太陽』(映画版)

なかなか良かった。あの有名な、墜落の間際に書かれた乗客の手記には、いつも涙がポロポロ出てしまう。役者の芝居を味わう映画なので、その意味では存分に楽しめたが、リアリズムの感覚は薄い。料亭のシーンなど、二十数年前を舞台にした時代劇のようだった…

逆に茂木健一郎の株が上がった

如才ない奴よりはこういう人の方が面白い。「本物」だったんだ、と。

老い

神山繁(『ブラックレイン』の高倉健の上司)、石坂浩二(『世界まるごとHow Much?』)、加藤剛(夕方帯で再放送していた『大岡越前』)らの面々が、本当に老いてきたなと思いながら帰宅したら森繁死すの報。『もののけ姫』乙事主から10年もったか。森繁死ぬ…

三田佳子のときは…

息子が大麻をやったからというより、息子を過保護かつ放任して育てたからろくでもない大人になってそれを責められたということではなかったかしら。マスコミなんて商売でやっていて、対象が有名人である以上思慮ある批判をとおりこしていじめじみた論調にな…

逮捕を不面目なことにするのはおかしいし

刑期を勤めた人間を差別するのも間違っている。偽装民主主義国家日本…。

『福田君を殺して何になる』

http://www.incidents.jp/index.html 光市事件の解任された弁護士の文章が興味深かった。犯人が未熟な人格しか具えていなかった場合の殺人はどう裁くべきか…。 かつて酒鬼薔薇事件で犯人からの挑戦状を、文章だけから判断して、やれ犯人は三十代の独身男性だ…

「矯正が叶わなければ死刑もやむなし」の不思議

矯正できなければ終身刑か医療施設に隔離するしかない、と考えるほうが自然だと思うのだが。遺族の報復感情が、なぜ未来の再犯可能性と秤にかけられなければならないのか、わからん。 これも不思議な不思議な日本流。

アヴァンタイトル探訪:ストレンジャー・フロム・ヴィーナス

この作品の出だしはなかなかカッコイイ。1954年作品とのこと。それにしても全編まるまる入っているのか。

日本人が抱く知識に対する恐れ

「万引きは犯罪だ」というポスターの文句がわからない。万引き犯は万引きを犯罪でないと思って万引きをしてるとでも思っているのだろうか。 「映画と現実との区別がつかない(だから犯罪をする)」というのと同じ論理だと思うのである。「ここが駐禁だと知ら…

あちこちに警官が立っていたけれど

要人でも来ていたのかしら。

野口雨情

野口雨情―詩と人と時代作者: 野口存弥出版社/メーカー: 未来社発売日: 1996/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る ざっと眺めただけなのだが、面白い。青年期に社会主義に関わったがシンパどまりで(日露戦争のころ)、家を継ぐために帰郷し…

もうひとりの「ダークナイト」

8mm [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント発売日: 2004/11/26メディア: DVDこの商品を含むブログ (10件) を見る ジョエル・シュマッチャーは、『バットマン・フォーエヴァー』や『Mr.フリーズの逆襲』も監督していて、『フォーン…

彩色による再加工

こういう再加工は楽しい。バリアのゆらゆらした表現も楽しい。 むかし、1980年代にも、さらに昔のヒッチコック劇場の着色版が放送されたのを見た記憶があるが、この『空飛ぶ円盤地球を襲撃す』のカラー化とは違う方式なのだろうか。かなり発達、発展した印象…