2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

視覚には構造だけがあって「なぜ」はない

だから観客が意識的に疑問を抱いて映像作品を読み解かなければならないのだ。疑問は自我となって異世界に迷い込みしまいには取り残される。

カミ

江戸時代直前には死んだ豊臣秀吉でさえカミにまつられる。自然信仰が千年を経て、卓越性の信仰に発展したのだ。かつて現実に示された卓越性を信じるのだから、「うらぎられる」ことがない。祈りが通じなければ、信心が足りなかったためだ。この時点でここま…

ルールを固定化する発想がない

全員の合意さえとれれば、法の運用など解釈でいかようにもかえる。これが現代に至るまで一貫した日本人の特徴だ。

「うまれによる差別」誕生の理由

そういえば「差別」にあたるやまとことばは何だろう? 「のけものにする」か?生まれる時は人はだいたい同じに生まれる。母親の胎内からずるっとでてくる。しかし死のバラエティの豊富さはこれとはまったく対照的だ。そしてだいたい死には理由がない。この理…

『死亡遊戯』

これをいままで見ていなかったことが、さいきん一番の痛恨事だったなあ…。スチルはさんざん目にしていたので映画自体を見た気になっていたのである。『キン肉マン』や『北斗の拳』を見て育った者としては、これがすべての源流だったのかと感慨深い。北斗百烈…

『死亡遊戯』と『イノセンス』

どちらも「死んだことになった人」(ビリー・ロー、草薙素子)の活躍を描いているし、夜の闇に映える漢字のネオンを車体に写す車の映像は両作に共通しているし、ドクター・ランドの死体が蝋人形だったことをローが見破るのはキムの死体がフェイクだったこと…

文学史のはじまりはいつ?

そういえば「文学史」は日本ではいつごろからはじまったのだろう? 要するに先行著述の収集分析分類などのことだが。あて推量でいえば近世あたりからではないかと思うが…。引用や参考をわざわざことわらないことも多かったろうし…。そうするとやはり仏教が日…

分類に途中で飽きる日本人

まったく分類をしようとしない人々でもないと思う。とはいえ西洋人ほどの貫徹癖はない。分類と対象と、どちらかを愛するのが日本人であって、分類も対象も愛する人は少数派だろう。対象が好きな人は対象を分類してはいけないと思っているし、分類が好きな人…

『ウルトラマン80』

子供の頃みたきりでみかえしたことがなかった。というわけでいままで私のなかではこのシリーズだけは30年後のいまでも「現在」のままだったのだが、見返したら、やっぱり過去のものだったなあ…。思い出は美しく、というわけには、いかない。映像作品の場合。…

どうも失礼しました

http://d.hatena.ne.jp/rAdio/ いまみたら「非モテ」という言葉にずいぶん心がなじんでいた方だったらしい。知らなかったとはいえ、おめよごし、ごめんね。

やれやれ言葉の時代だ

ひさびさにマスプロ授業スタイルのあつまりにでて、いろんな人の講義を数時間聞いた。頭がへとへとに疲れた。座学は実技がともなわないから苦痛なのだ。

必然性さえ獲得して臨めば言葉に触れることは快楽なのだが…

ないしろいちばん効用が濃縮しているのが言語なのだから。

人生の意味について

ようするに防災講習に出ていたのだが、講師の言葉で印象深いものがあった。「(安全をまもるための注意事項を述べるにさいして)ここは注意して聞いてください! ここを(あなたがたが)覚えておいて、もしものときに役立てられたら、私がしゃべったことには…

生きていることは生きることに先行する

『江戸城大乱』で、坂上忍演じる徳川綱吉(将軍になる前)が乱行をいさめる堀田正俊(三浦友和)に堅苦しい武家暮らしを厭うて吐き捨てる。「おふくろはおれにことわりなくおれを生んだ」。なんだか範馬勇次郎の誕生シーンを思い出してしまうが、生まれるこ…

『神道入門』

買った。子供の頃あそび場だった近所の神社のことなど懐かしく思い出す。生活実感を言語をショートカットして観念と儀礼(身体操作)に形式化したものが神道なのではないかと思うのだ。はじめから言語に対して身体が白旗あげてるのが日本人のユ二ークネスな…

連想すること自体は無罪

http://b.hatena.ne.jp/rAdio/20100212#bookmark-19277679 だいたいハンセン「氏」病のハンセンだって人名(発見者)なのに…。知らないのかしらこの御仁は。まあ、非モテが病気であると厚生労働省が認定してから文句いってください。

してもよいどころか行使すべき差別もある。その差別を批評と呼ぶのだ。

http://b.hatena.ne.jp/rAdio/20100213#bookmark-19287722 なんだ、まともなやつじゃん。もともと孤独の悩みやつらさは大昔からあったにきまってる。それを「非モテ」だかなんだか通りがいいつもりのフレーズを加工して、ライトでカジュアルなものにしような…

日本人の言語化の過程

『神道入門』。中世あたりから、日本人は神社のご神体に仏像さえ用いはじめる。この時点で当時の日本には仏像という表象に数百年の歴史があった(!)ことを忘れてはならない。仏像は日本の自然となっていたのだ。大事なものはガメる。私有する。奥に隠す。…

ついわすれがちなこと

源頼朝は、徳川家康にとっては、かれのほぼ400年前に活躍した「歴史上の人物」である。

公衆の欲情のいろいろ

http://twitter.com/piro_or/status/9016457608 さすがにもうおじさんなんで遠慮せずにじろじろ見ますけど(それで避けられても不平をいわなければいいだけ)、「欲情」というのは「エロい視線で見てくる」というだけではありますまい。日常的に「エロイ視線…

『バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト』

みようみようとおもってみないでいるうちに15年以上たって(!)、リメイクの話がきこえてきた。なんでオリジナルのエイベル・フェラーラよりも年上のヘルツォークにリメイクさせるのだろうと思う。とはいえまずフェラーラ版から見てみた次第。監督はかなり…

う〜む

図書館に中公日本の歴史がなかったので仕方なく借りたのだが…。走る悪党、蜂起する土民 (全集 日本の歴史 7)作者: 安田次郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/06/26メディア: ハードカバー クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見るなにか宗教にま…

文字を作った人々

そういえばアルファベットだって欧州人の作ったものではなかった。文字を作った人々と、普通に話す人々との懸隔というのには興味ある。目に文字がある、ないとか、落語できくいいまわしだ。強引に漢字を日本語に読み下した日本人は、その時点で世界征服の資…

武士の時代

いままで関心がなかった鎌倉時代あたりの歴史にぐっと興味がわいてきた。本を読むのも楽しい。列島に割拠していた人々が、それぞれ集団をつくり、ひとつに集合しはじめ、外部の世界を体験し(神道は無垢のまま残し、さんざんに弄りチューンアップするための…

神道

日本神道の解説者は江戸時代からいくらもいるが、神主として仏教の日蓮や蓮如なみに有名な人物はいない。調べたらそうでもないのかな。

そんなもんかしら

http://anond.hatelabo.jp/20100211143209 「増田」とやらについては疎いのだが、たまたま読んだこれは「釣り」じゃねえのと思ってしまう。文章が妙に整理されている。それにしても、「なんとなく女の子に引け目を感じる」というのは普通のことだと思うが、…

『北斗の拳』

さんざん話題にのぼった作品だから、作品評はしない。このまま見ずにすますのももったいないかなと思って見た。クリス・ペンがジャギ的なキャラクターを演じている。マルコム・マクダウェルがリュウケン的なキャラクターを。空中浮遊もしている。原作に思い…

読んでみようかしら

http://d.hatena.ne.jp/throwS/20090914#1252927208 ヤナーチェック(こう書いてしまう)の曲ってあれでしょ? てーてーてーてれれーれーれれ、てくり返すやつでしょ。中学生のころから知ってますけど…。第2楽章のほうがキャッチーかな。ちゃーらっちゃちゃ…

永劫回帰ってなんだろう

本棚の本をいつ手にとってみても、おんなじ内容が書いてある。ニーチェはそれだけのことをもったいぶってかたったにすぎないのではないかしら。坊っちゃんは、これまで何億回赤シャツに卵をぶつけたろうと私は思う。しかし、じつは彼は一度しかそれをやって…

略してはいかん!

そうですよね〜。 http://twitter.com/tonton1965/status/8855706813