2009-01-01から1年間の記事一覧

政治主導もなにも

議会で決めた法に拘束された行政が職務を行うだけだろう? 最初から「政治主導」じゃないか。というか政(まつりごと)やら治めることやらをやるという意味では、官僚だって「政治家」だろうに。明治の最初の20年は議会だってなかったくらいだ。言葉のつかい…

理屈は谷垣より小沢の方が正しいけど

好かれない話し方しかできないのだ…。

健康法を糾弾せよ!

ま、金と暇ができたらやりましょう…。

古本屋に行ったらいきなりあってびびった(大江健三郎『水死』)

びびったショックでそのまま買っちゃった。本の存在すら知らなかったのに、いきなり古本屋ではじめて出会ったのだ。それにしても、水死って…。(はまぞうの検索窓に放り込んだいちばんへんな単語になった) だんだん柔らかく、いや、脳軟化の「軟らかく」か…

議会と内閣と行政のちがいってよくわからない

パーティションがくっきりしてない感じ。それにたいして司法ははっきりと、地味。司法とかは裏方というか汚れ役で、夢みたいなことを言って人々をひっぱるほうにみんな魅せられるのだろうな(楽だわ虚栄もみたされるわで)。私はいやな子供で、ちいさなころ…

ヤマト童貞も破る

宇宙戦艦ヤマト (秋田トップコミックスW)作者: 松本零士出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2009/07/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見るこの漫画版がとうとう私のはじめてのヤマト体験ということになる。なるほど、イスカンダル星へ空気…

天皇の政治利用?

中国の使節と天皇が会うと、どういう政治効果が生まれるというのだろう。なにを騒いでいるのかわからない。騒いでいるやつらも、わけもわからず騒いでいるのだろう。天皇というとすぐにニュースバリューが発生すると思いこんでいるのだ。条件反射は思考とは…

ヤマトの乗員が日本人ばかりとツッコミを入れても、そういう若い奴らだって

時代にあった配分として、日本人5割、中国朝鮮フィリピン人3割、南米人・アラブ人1割、白人1割と、東京の感覚に正直にキャスティングできるのかねと思う。いまだに日本人ばかりにフィックスした西崎義展はなおも正直であると思う。日本語しゃべってくれ…

指の生えたドラえもん

を描いたら、藤子Fにたいするオーサーシップの侵害になる。藤子の世界を、その神でもないのに変更したからだ。オーソリティをけがしているのだ。(見えない指が生えてる設定らしいけれど)

サクラたち

最近テレビ視聴を復活させはじめた。オバマの温暖化についてのノーベル賞演説に見入り聞き入る白人たちを見て、不気味なことだと思った。サクラなんだろうけど。それにしても、いやな気がした。白人とそのフォロワーたちは、いいかげんに目を覚ましてくれな…

『妹』(藤田敏八)

この作り方はジャズだなあと思った。好きな球種をとりあえず全部投げてみて、特に気に入った球で後半を攻めてみる。そうやって作ったんじゃないかと思う。子供ができてふとホモに走りそれが妻に露見したイラストレーターが自殺する。この男を伊丹十三が演じ…

それをする必要がない

人のいるところで騒ぎ立てても、あるテーマについて憤っている人がいるということしか伝わらない。大昔の「天皇に直訴」と一緒で、客観的には意味がない。淡々と事実関係について書いて、人に読ませて、訴えてきたらしめたもの。家族に封書で送るとか。しか…

昔は悪かった

澁澤龍彦も矢川澄子を何度も堕胎に行かせてたらしいし(要するにコンドームをつけたくなかったということだ)、あの世代(井上ひさし、江藤淳…)がああなのは、各個人の資質を越えてるだろう。昔は悪かった。

気違いがゆく

久松静児『女の暦』、疲れていたのでほぼ全編眠ってしまったが、終盤主人公の姉妹が夕暮れの丘をゆく気違いの老婆に遭遇する。いろんな男と寝たことを自慢したり謝ったりするのだが、これに驚いた。哀しみとほのぼのさが入り交じった表現で、にわかに意図を…

信じるか信じないかではない

昭和29年の表現だって、表現しておけば、平成21年の私にだって届くのだ。表現の意味について語ること自体がナンセンスなのだ。スポンサーが変心したところであらたなスポンサーを捜せばいいだけの話ではないか。やってることはいつも同じ。将来への功徳を積…

神が存在しないように世間だって存在しない

のだけれどもねえ…。犬童版はとくにそれを強調しているけれど、『ゼロの焦点』はバックラッシュの物語…。

『カールじいさんの空飛ぶ家』

これを見た直後に花沢健吾の『アイアムアヒーロー』第一巻を読んだのでちょっと笑ってしまった。カールじいさんになつくあの太った子も老人の妄想だったりして…。不妊について夫婦に告げる医師を一瞬登場させるなど、子供も見るものにしてはちょっと踏み込ん…

望月病?

喜劇役者には森繁病があるというのが小林信彦説だが、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の新井英樹風の絵から一転して、初期大友(「NOTHING WILL BE AS IT WAS」)や古谷実のような絵になった『アイアムアヒーロー』をみると、漫画家には望月病とでもいうべき傾…

共産主義としてのキリスト教

働かざるもの食うべからずというのは、働けないほど弱いものは死ぬべしという思想ではなくて、他人を働かせているものは死ぬべしという過激な反体制思想であるとみなすべきだろう。そして、働く者も、何を食べるべきか思い煩ってはいけないのだ。腹が満たさ…

言葉と行い 約束という固有の価値

日本人のおおくは、有言実行と不言実行にかんする価値の順位が、1.有言実行 2.不言実行 3.不言不実行 4.有言不実行 …となっているのではないかと思うのだが(2のほうを尊ぶロマンチストも多いだろう)、イエスの価値観はそれとは違うようだ。 イエ…

神の資本主義

マタイ福音書25章の14節からを読むと、一見おやと戸惑うが、これは神のために利潤をもとめよという話なのだった。なにしろ地上の誰も父とするなというのだから、これは現世の資本主義を認めているわけではぜんぜんないのだ。 それにしても西洋人って、近代の…

漫画家のジェンダーと漫画作品の絵柄

たしかに村生ミオや立原あゆみは女名前だが男性作家だ。遊人の描く「むくつけき男」は本当にリアルで醜くて、なんだかかえって作家の良心のようなものを感じる。 ガロ系は昔からジェンダーフリーというよりジェンダーレスな感じ。漫画家のジェンダーフリーと…

20世紀の資本主義

普遍としての資本主義があって、それが19世紀を20世紀をいかに閲(けみ)したか、という話ではないのであった。20世紀の資本主義は、19世紀の資本主義の次の100年の資本主義として固有の価値をもっていた。19世紀の資本主義は21世紀の資本主義にも固有の価値…

社会主義リアリズム

オーソライズ、オーソリティはオーサー(著者)と同根だ。権威は、つくられたものの範囲の中でその力を発揮する。その力に他人も介入するというのが、社会主義リアリズムで、ショスタコビッチはマーラーが好きな自分の心に他人も入って来れるように配慮して…

共産主義

資本主義を限界まで発達させたのち、資本家を殺して社会を労働者が乗っ取るのが、共産主義。資本家の仕事は、資本主義を発達させることなのだから、資本主義が発達したら彼らに用はない。

『ひとを愛することができない』

読んでおいてよかった。私の父も、中島の父ほどではないがこういうところがあったし、私の母も、中島の母ほどではないがこういうところがあった(学習院大学への憧れとか)。普通に社会となじみ、普通に家族となじむことができない人間は、わりとざらにいる…

人生と賭け

中島ギドーは『ひとを愛することができない』のなかで、石原慎太郎が、命をかける対象がないものは自殺した方がいいといったことに恐れ入ってみせるのだが、これはもしかしたら中島が受け取ったニュアンスとは少し違うのではなかろうか。 人間の領域|人非人…

イエスの教えとキリスト教

おなじく『ひとを愛することができない』のなかで、中島は「汝の敵を愛せ」という有名な文句にもけちをつけているのだが、私はマタイ福音書の山上の垂訓のあたりを通して読んでみて、違う印象を持った。 イエスは、人に、神を愛せ、神に帰依しろと教えたわけ…

イエスの論理、愛の論理

神と同じ心を持ったなら、その人は神から祝福されるだろう。それは愛する人を祝福するのとおなじくらい自然なことだ。人にできることを神が行えないはずはない。しかし、その心を他人に自慢してはいけない。その相手は神ではないのだから、そうしたがる人を…

「律法学者のようではなく、権威ある者として語る」

2000年前のエルサレムあたりも、価値紊乱の時代だったのだろうか。あらゆる説明が完備されて、しかし言葉はなかった、と。人々は命令と説明とにこづきまわされて、なんのために生きているかもわからなかった、と。まるで「今」のようではないか。どの今が本…