2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

立ち消えになった理由

相馬正一と猪瀬直樹の論争が立ち消えになったのは、「『黒い雨』と「重松日記」が相互に独立した作品である」と主張するのも、「『黒い雨』が「重松日記」を不当に抹消した」と主張するのも、互いに無理筋だと両者が判断したからだ、と私には思えるのだけれ…

介入はしてみたが…

もうさんざ燃えつくしていたあとだったようで、私がなにか書いたからどうかなったということがなかったようなのは良かった。ドクターマークスは、今日のコメント欄で確信したけど、よくないね(という表現にしておこう)。炎上現場に介入したのは初めての経…

何故?(笑)

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&client=firefox&rls=org.mozilla%3Aja%3Aofficial&hs=4zL&q=%22%E9%8C%B2%E7%94%BB%22+site%3Ad.hatena.ne.jp%2Fmailinglist&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=lang_ja上っ側のはてなの検索窓に録画って打ち込めばいいじゃ…

戦後幾星霜

べつに忘れてはいない。

「「いじめられた経験で損なわれた自尊心や、脅かされた恐怖というものは、物理的には存在しないのだ」あれあれ?こんなこと言った人がこんなこと言ってるの?自分の言ったことをすぐに忘れる人たち列伝。」黒古さんを囲んでいる奴らが抱えている怒りが、根…

チラシの裏問題

う〜ん、考えたことなかったけど、たしかに深い問題なのかもしれないなあ…。会員制のブログにして、閉じた中で書いてりゃよかったんだ。それも一理あるような気がするなあ…。しかし、お前らだって、自分で選択して、ブックマークやら履歴やらから、押しかけ…

vehicleは…

ビハイクルでもヴィークルでもなく、ヴィェコゥとしか聞こえないが…。「マイクル」・クライトンというのも変な感じだ。なにしろ私が子供のころのテレビ・タレントが、すでにマイコー富岡だったのだからね…。

seriousは…

むかし柴田南雄がラジオでだかBSでだか忘れたが「シーリアス」って発音してたな…。 http://dic.yahoo.co.jp/audio/00080114.WAVを聞くと、別にシリアスでいいんじゃないかと思えるが…。あるいはスリアスか…。

なぜあなたがたはそう見事にすれちがうのか

おっしゃる通り、このこと自体(Anti-Semitismのこと) が謎なのです。矛盾しますから。(http://blog.goo.ne.jp/kuroko503/d/20080915のコメント欄。) 悶絶したわ。「おっしゃる」人は、おおくの場合矛盾とされていることを私は矛盾しているとは思えないと…

『氷点』

旭川市在住の医師である辻口啓造は、妻の夏枝が村井靖夫と密かに逢引中に、佐石土雄によって3歳の娘ルリ子を絞殺される不幸に遭う。結局のところ夏枝と村井の間に大したことはなかったのだが、これに勘付いた啓造は内に妬心を秘めることになる。ルリ子の代わ…

『黒い雨』から

「もう池本屋も、広島や長崎が原爆されたことを忘れとる。みんなが忘れとる。あのときの焦熱地獄――あれを忘れて、何がこのごろ、あの原爆記念の大会じゃ。あのお祭騒ぎが、わしゃあ情けない」 「おい庄吉さん、滅多なことを口にすな。――おい、魚が来とる、浮…

体の動かし方

まえに『きっこの日記』がテレビタレントの某をけなしていて、食事のマナーがなっていない、咀嚼するとき口をあけていて見苦しいから、ということだったのだが、実は私も恥ずかしながら、その癖があるのだ。どうやって直そうか、いろいろ考えていたのだが(…

『黒い雨』から

ことに回覧板は各種の指令通達の動脈であり毛細管であるような役目を果たしておりました。(略)その運営を徹底させるため、隣組の趣旨を織りこんだ歌詞の流行歌が映画やレコードで広められました。その歌詞は「とんとんとんからりと隣組、格子を明ければ顔…

いいたいことくらい言わせてやれよ…

黒古さんとこで起こっていることは、私の目には、いじめである。介入したほうがいいのかなあ…。猫猫先生が火消しにまわらず「黒古一夫先生が、匿名でのコメントに対して、モラル・ハザードがどうとか書いておられる。…」などと言いはじめたのは、私はこれを…

世界はお前を必要としない! といわれて観客はおのれのマゾっ気を刺激される…

これは試写会で見たときから思ってたことだけど、『ダークナイト』のキモはそういうことだと思ったんだけどね。監督は、観客にも、自分にも、そういうメッセージを叩きつけている。世界はお前を必要としない! って。過去の作品歴からあきらかに(といっちゃ…

噂、噂、噂!

『黒い雨』を買ってきて拾い読みしている。漫然と読んでいたら、引っかかるところがあったので、読み直す。冒頭7ページ(文庫改版版)「初めのうち重松は、」からはじまる段落。重松の話をしていた語り手が、注釈を挿み、段落を変えずすぐに勤労奉仕の青年…

猫猫先生…

重松はABCCというものの存在を知らなかった。(略)これが米国原子爆弾災害調査委員会、つまりABCCと云うもので、原爆被害者を対象に遠大な理想をもって研究調査している施設である。しかしABCCは被爆患者の発病経緯は調査するが、患者の治療を…

許容できるうざさ=ユーモア

内田樹せんせえのブログをのぞいたら、「非婚」をテーマに、小津の映画を懐かしむべき昔の美質であるかのように語っていて、おかしかった。昔だって、ああじゃなかったからこそ、小津の映画があったのではないかと思うのだが。内田せんせえの理屈は、まるで…

マンガを絵で読む

手塚治虫ができたばかりの週刊少年漫画誌に連載した(1959年ごろ)、『スリル博士』や『0マン』を読んでいるのだが、描線のやわらかさがいい。『マンガの昭和史』の掲載誌写真(83ページ)と比べると、今読んでいる講談社全集版の『スリル博士』が描…

同情と距離をおくこと

たとえば中井英夫である。『虚無への供物』とか、真犯人の動機に納得しないものを私は感じたのだが、その感想は、明らかに、中井への同情が私に欠けていたからである。『彼方より』を、私はぱらぱらと卒読して返却してしまったが、生硬な文章の行間に、中井…

黒古さんの誤字

たんに目がお悪いからなんじゃないの…。

『ダークナイト』のジョーカー、不安定なものを描くのは難しい

手下に紛れて、用済みの手下を殺していくという衝撃的なオープニングがいちばんよくて、あとはそれほどでもないんだよなあ。やはり狂気を、でたらめを、意外性を描くことは難しい。フェリーのシーンが偽善的なのは前にも触れたけど、ハーヴェイ・デントがト…

世界を人質に取ることをやめていた晩年の藤子・F・不二雄

『大長編ドラえもん vol.15 のび太の創世日記』を読んだ。藤子Fが手がけた最後の大長編ドラえもんである(1995年刊)。【訂正】続刊がありました。夏休みの自由研究のためにのび太とその仲間たちはもう一つの地球をつくり、そこの人類を観察する。もう…

おさらい

読了してまず思ったのは「この著者は文学というものをどう考えているのか」ということであった。http://blog.goo.ne.jp/kuroko503/e/94af3f5ece4af8e5bd75d557365ffef3 これは要するに、「何が面白いの?」って言いたかったんじゃないの? (と、私が判断す…

人間と権利と呉智英

私は、近代的法体系そのものへの異議申し立てを否定しているのではない。それに類する発言を、私自身くりかえしてきた。私が言いたいのは、それを自覚しているかどうかだ。(呉智英『健全なる精神』34ページ) 自分という主体に絶対的な信頼を置く文芸批評…

読むまでもない、かな

しかし、なぜあらゆる主体の「読み=鑑賞」は盗作を判定する基準としてつねに挫折するのか。http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20080907#1220766533 個体のヒトが、時間も空間もフィクションとしてしか把握できないから、としか思えないのだが…。時空双方にお…

買いました

マンガの昭和史―昭和20年~55年 (ランダムハウス講談社MOOK)作者: ランダムハウス講談社出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2008/09/11メディア: ムック クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見るホント、最近のマンガって「童心」が…

上の世代や、下の世代、ほかの地域の同世代のことは知りませんが…

私たちはコミックス版のことを「単行本」と呼んでいました。これ、本当は間違いなのだね…。

「復讐権」

これはべつに呉智英が悪いわけではないだろうが、私はあまり本を読まないので、復讐権というのが普通に言われている言葉だと思っていたのである。『サルの正義』単行本版19ページ。「反面から言えば、つまりは、人間が自然状態においては持っていた復讐権…

自然状態

自然状態は単なるフィクションか ホッブスは「自然状態」という概念をフィクションとして提示した。 革命や無政府状態という状況では、自然状態に似た状況が生じる。自然状態は、このような状況を理解する上でも、生産性のある概念であるとされる。http://ja…